60歳目前、自分が死んだらいくらかかる?

お金

人生100年時代といわれていますが

いったい何歳まで生きるのか?

健康で元気ならば、少々長生きしてもいいかもとも

思いますが、そうでないならどうなんだ?

とか、ずっと思っています。

今回のテーマは、死んだ時のお金にまつわる話です。

本来なら、生きている間のお金の心配が先なんでしょうが

これは考えれば考えるほど「わからない」!

いつまで生きるのかが自分では決められないので

深く考えたくない…ということもあって先送りになっているだけ

というのが真実だったりしますが、

今回は、死んだ時のお金のことについて

調べながら考えていきたいと思います。

お金の価値は時代で変わる「50万なんてないよりマシ」?

この何十年かデフレがずっと続いていて

「安くていいもの」に溢れています。

コロナの影響で、2022年の春は本格的な値上げラッシュが

始まるといわれていますが、収入が上がる気配はなく

(とはいえ大手の会社は、賃上げするみたいですが。

 その波及効果が末端まで来るのはいつだろう?)

末端住みの私としては、収入が増えるどころかカットされる一方で

先の話よりも、いまの不安が大きくなるばかりです。

今を遡ること20年くらいかな?

仕事関係の知人の男性が、お母様を亡くしました。

母ひとり子ひとりで、お母様は田舎に住んでいたそうです。

お母様は息子に負担を掛けたくないと

生前に死亡保険に入っていたとか。

「これで葬式をだして」と言われていたそうです。

お母様を亡くされた当時、知人は2度目の結婚をしたばかりで

うれしいことにお子様にもめぐまれました。

うれしい反面、経済的にはこれからますますお金が必要になるわけで。

母親の死は辛いものの「死亡保険で葬儀が賄える」という

配慮はとても有り難かったそうです。

…が、ここで「時代によってお金の価値が変わる」問題に直面。

お母様が保険に入った当時は、50万あれば「葬儀をだしてまだ余る」

という感覚だったようです。

しかし時代は、バブル崩壊直後。昔とお金の価値が違います。

知人は「母親は50万あれば足りると思っていたみたいだけど、実際は」

かなり足がでる結果になったと愚痴っておりました。

今なら「家族葬」やら「小さなお葬式」なんていう概念があり、

お金をかけずに葬儀を行う術もあります。

最近の葬儀費用の統計を見てみると

一般葬で平均費用は約90万、家族葬だと約60万となっています。

しかし当時は、バブルの残り香芬芬。

小さく済ますこともできなくはなかったのかもしれませんが

普通のお葬式が一般的。それで見送るとなると、50万では足りなかったらしい。

それに葬儀だけでなく、埋葬にもお金がかかりますからね。

件の知人は「なんにもないよりはマシだったけど」といいつつ

お母様の死は経済的にも痛手になったと話しておりました。

今の時代、死んだらいくらかかるのか?

前述もしましたが、一般葬の全国平均費用は約90万。

規模によって費用は異なりますが、通夜、告別式、火葬を行って

僧侶にも来てもらうとなると、こんな費用になるそうです。

参列者が少ない家族葬の場合は、平均費用60万円。

このほか、最近では通夜をしない一日葬にすることも多く

お通夜の費用が削減できるので、平均費用は45万円となっています。

また葬儀を行わず、火葬場でのみの式とする直葬という方法もあり

直裁での火葬式は平均費用約17万円。もっとも費用が抑えられます。

火葬するだけで終わりではなく、埋葬しなくちゃなりません。

お墓がない場合、購入するとなると永代使用料と墓石で、全国平均約200万。

そのほかに彫刻代やら管理費などが発生します。

お墓ではなく納骨堂を利用する方も最近増えていますが

こちらはタイプによって違って価格が異なることが多いようです。

ロッカー式や仏壇式だと約30万~、自動搬送式だと約70万~が相場だそうです。

ちなみに、自動搬送式とは遺骨が参拝スペースまで

自動的に運ばれてくるシステムのことです。

また納骨堂は管理費が必要で、使用期間が決まっている場合も多いようです。

(供養自体は永代供養してくれるみたいですが)

さらに合葬・合祀墓という方法もあり

屋外型だと約10万円~、屋内型・納骨堂型では約30万~が相場だそう。

この場合は納骨後の改葬はできません。

しかしお墓も納骨堂も、先々にお参りにきてくれる人がいてこそですよね。

また近親者と同じお墓に入りたくない!と考える場合もあるようで。

そのせいか、最近は「散骨」を希望する人も多いです。

散骨は、「海」「山」などで行うことが多いです。

海や山のほか、空中散骨とか、宇宙への散骨なども行っている業者もあります。

散骨の費用は業者にたのんでも、お墓や納骨堂ほど費用がかかりません。

相場としては、業者に遺骨を預けて散骨してもらうタイプだと5万円前後、

複数組の遺族と船に相乗り乗船して散骨するプランで15万円前後となります。

船をチャーターして貸し切りで散骨する場合は、少し費用があがって

20~30万円が相場であるといわれています。

また現在のところ、散骨を規制する法律はないので、きちんと粉骨し

節度をもって行えば、遺族が自ら(業者にたのまずに)散骨することも可能です。

ただし条例で散骨は禁じられている場所もあるため

事前にしっかり調べたり、手続きをする必要があります。

う~ん。なるべく費用がかからないように…と思っても

葬儀から埋葬まで考えると、やはり数十万単位でお金が必要なんですね。

60歳直前、自分の死後はどうしたいか考えてみた

いろいろ調べた後で、では自分の死後はどうしたいのか。

考えてみました。

まずは、もうしばらくは死にたくない。

なぜなら、早逝した友人が何人かいるのですが

親御さんが気の毒で仕方なかった、わけです。

葬儀で、友人が亡くなった悲しみで心痛く感じると同時に

先に子供が亡くなった親御さんの姿がほんとうに痛々しく。

なので、私は親が生きているうちは死にたくないと思っています。

反対に、その後なら、あまり長生きに執着していないような。

(ま、いまわの際にならないと、本当の心情なんて

 自分でも想像できないものではありましょうが)

とはいえ、いつ死ぬかなんて自分で決められるものではなく。

明日死ぬかもしれないし、100歳まで生きるかもしれない。

それを踏まえた上で、死後どうしたいか、どうしてほしいかというと

答えは「時期による」でした。

明日死んだとしたら、葬儀代やら埋葬料やらも

老後資金の貯蓄で賄えるだろうし

まだ友人知人も元気なので、葬儀という形にした方が

あとあと個別対応とかせずにすんで、残された方もラクでしょう。

旧友同士が葬儀が縁で、また親交を深められたらなおヨシ、です。

(もちろん葬儀を必要最小限に抑えて遺産を最大にしたいと考えたとしても、

 それはそれでヨシです。ただしウチの猫の面倒をみてもらう条件つけたいですが)

とはいえ長く生きて、残してあげられるものがなければ

必要最小限でよく、それに必要なお金だけはキープしておいて、

後始末してくれる人が持ち出すことがないように配慮はしたい。

長く生きれば生きるだけ、友人知人も少なくなっているだろうから

葬儀に出られずお参りだけでもしたい…なんて人もほぼいないでしょうし。

そんな自分の意志が死後(じゃなくてもいいけど)に

周囲に伝わるように残しておくべきだろうとは考えています。

しかしね、お金の価値って時代によって変わるからね。

普通はインフレが進んでいくものですが、

バブル後の日本はデフレが進み、バブル時の1万円と

いまの1万円では価値が違う(今の方が高い)と感じています。

しかしそれがいつまで続くか?

自分が大人になってからでも、お金の価値がどんどん変わっていくのを

身をもって知っているだけに、

長生きした場合の「必要最小限」とはいくらになるか?

生きていくのに使い果たして残せなくならないか?

なかなか、悩ましい問題だったりします。

(とりあえず、必要最小限として直葬と散骨費用はキープしなくちゃ)

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