テレ朝 モーニングショー「オートファジー」の話

からだ

テレ朝の「羽鳥慎一 モーニングショー」

たまに他にはないような特集があるので、

ヒマな時は見ております。

以前記事にした「老化は病気」の話は

番組のコーナーである「そもそも総研」での放映でしたが

今回は番組まるっと「オートファジー」で見応えがありましたので

早速記事にしてみました。今回も録画していたわけではないので、

あいまいだったり不正確なところがあるかも…と

あらかじめお詫びしつつ、番組の放映以外にも

いろいろ調べたことも織り交ぜて記事にしています。

前回の記事はコチラ

オートファジー…始めて聞いたけどノーベル賞モノなのね

オートファジーで若返る?!いま、オートファジーの研究が熱い、らしいです。

オートファジーとは「自食作用」のこと、細胞が自分の力で自分を新品にする、

細胞を若返らせる機能…なんだそうです。

細胞が若返るなんてあるのか?と思いましたが

このオートファジーの研究で、東京工業大学の大隅良典栄誉教授は

1988年から研究を開始。そして2016年にはノーベル生理学賞を受賞!

酵母からオートファジーに必要な遺伝子を発見したんだそう。

そしてこの十数年で論文集が急上昇し、しかも日本が研究の最前線なんだそうです。

日本って、こういう研究分野には予算が付かなくて、

研究者は国外へ逃げていくみたいな沈みゆくイメージでしたが

意外とがんばってる方もいっぱいいるのですねー。すごい!

そしてゲストで出演していた大阪大学の吉森保教授は

大隅先生のもと助教授として早くから研究に携わっていたとのことです。

「老化は病気」と捉えるアプローチとはまた違うものですが

こちらも老化と関連するモノなのだということです。

モーニングショー、こういう話題好きですよね、

特に玉川さんはノリノリだったりして、すごー!と思っちゃいます。

まー、それについ私も、まんまとのっかっちゃってますが。

番組で玉川さんが付箋だらけにしてた吉森先生の著作は多分コレ!

オートファジーって、どういう作用?

オートファジー=自食作用とはなんなのか?なぜ起こるのか?

ということについて、調べてみました。

番組を見ていたらなんとなーくわかった気がしましたが

文章にしようとすると、イマイチはっきり書けず。

ということで、今回もモーニングショーでの話をもとにしつつ、

調べたことを織り交ぜながらの記事となります。

オートファジーとは、細胞内にある不要な物質を分解する仕組みを指します。

細胞の中には、タンパク質やミトコンドリアなどいろいろな物質があるわけですが。

古くなったり傷ついたものが細胞内にたまってしまうと、

細胞だけでなく全身にまで、さまざまな悪影響を及ぼすんだそうです。

そこで、細胞内を正常な状態に保つために、不要となった物質を分解し、

分解された物質は、生きるためのエネルギーとして消費する…というのが

オートファジーの仕組みです。

番組では「酵母」がオートファジーを行う画像が流れましたが

オートファジーは、人間の細胞だけの話ではなく、

すべての「核を持つ細胞」で見られる仕組みなのだそうです。

そして、オートファジーの働きが低下しなければ病気になりにくく、

オートファジーが活性化すると、健康寿命が延びるということです。

なぜオートファジーによって病気になりにくくなるかというと、

細胞内に現れた有害物質…たとえば細菌などの病原体、

病気の原因になる異常タンパク質の塊、

細胞小器官(ミトコンドリアなど)が壊れたり多すぎる場合…

このような有害物質を見つけ出し、包み込むという働きがあるのだそう。

また番組では(時間が足りずパネルをめくれなかったみたいですが)

腫瘍抑制という働きもあり、癌を予防する可能性ももっているといいます。

なので脳の中では、アルツハイマー病の原因になると言われる

タンパク質塊(アミロイドなど)も除去してくれます。

またオートファジーを活性化することで脂肪肝やパーキンソン病のリスクも

低減させることができるといいます。

体内をクリーニングしながら、リサイクルするという仕組みなのです。

普段の生活で「細胞」なんて意識することはないですが

実は私たちの身体に約37兆個あるといわれる細胞は、生命維持のために

しらない間にすごいことをやっているわけですね。

オートファジーと老化の関係

番組では、オートファジーを活性化する方法も紹介していました。

私としては、ルビコン抑制の方法も知りたかったですが

調べた範囲ではよくわかりませんでした。

まずはオートファジーが活性化できているかチェック!

  • 睡眠時間が短く不規則
  • 寝る直線によく食べる
  • よく間食をする
  • 揚げ物や脂っこいものが好き
  • 発酵食品がキライ
  • 運動不足

これらのうち、当てはまるものが

0の場合:オートファジーの働き維持

1~2の場合:オートファジーの低下初期段階

3以上の場合:オートファジー機能にトラブルの可能性アリ

オートファジーは細胞が飢餓状態の時に起こりやすいので、

食べ過ぎだったり高カロリーを摂取していると働きにくくなるようです。

実際、動物実験でカロリー制限すると寿命が延びる…という

結果もでていますが、これもオートファジーと関連しているのだとか。

また食べるタイミングファジーはより活性化するとされているそうです。

食事の間隔を6時間以上あけることが望ましいとも。

(なので玉川さんは1食抜いてお昼ごはんは食べないっていってましたねー。

 ほんと、アンチエイジングに執念燃やしてますね)

なので、「腹八分目」「高脂肪食を控える」「夜は満腹状態で眠らない」

ということを心がけたいですね。食べ過ぎ厳禁!

そして運動も大切です。

「適度な有酸素運動」

運動すると筋肉でオートファジーが活性化するのだそう。

また身近な食品の中にも、オートファジーを活性化してくれるものが

あるといいます。その代表が下記です。

発酵食品(スペルミジン)

みそ、納豆、ヨーグルトなど

スペルミジンは認知症予防にも効果があると言われています。

緑茶(カテキン)

カテキンはご存知ですよね?フラボノイドの一種で抗酸化作用のほか

抗ウイルス作用もあり、緑茶に含まれている成分として有名です。

赤ワイン・ぶどう(レスベラロール)

レスベラロールはポリフェノールの一種。ぶどうや赤ワインのほか

チョコレートやアーモンドにも含まれる成分です。

鮭・エビ(アスタキサンチン)

アスタキサンチンはカルテノイドの1種。赤色の天然色素で、甲殻類や

魚類など海洋生物に豊富に含まれてる、強い抗酸化作用をもつ脂溶性の成分です。

オートファジーを活性化させるためにも、これらの食品を積極的に

取り入れていきたいですね。しかし、やっぱり、食べ過ぎは禁物です!!

ちなみにこれらの成分は各々、健康食品やサプリメントという形で

販売されていたりします。

食品として摂取するのが苦手な場合は、サプリで代用するのもいいかも。

いま医療の世界で、老化やアンチエイジングに関する研究が進んでいます。

これは高齢化に伴う医療費増大とも関連しているとかなんとか。

ちょっと前まではアンチエイジングって、化粧品の話だったりしたんですがね。

老化に直面しつつある年代としてはとても興味深い内容でした。

(ちなみに、いまは化粧品でアンチエイジングとはいえず、

エイジングケアという呼称にかわっています)

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